TCK Workshop通信 Vol.7

2016年9月26日 岡留 智史
個人塾, 集団塾, 違い

先日授業の終わり際に生徒のお母様から、「過去に色々な先生に教えてきていただいてきましたが、どうやら岡留先生の授業が非常に気に入っているようです。」なんとも有り難いお言葉で感激しましたが、その理由に「なるほど!」と思わされました。

「どんな質問でも丁寧に答えてくれるから、って言っていましたよ。親や兄弟だと質問攻めが続くとこっちがイライラしてしまいますから…笑」
常に授業では、質問をする、質問をさせる、ことを意識的に行っておりますが、職業病のようなもので、これが当たり前だという感覚に自分がいたことにハッとなりました。確かに最初は遠慮がちだった生徒も、今では遠慮なしにどんどん質問や疑問を投げかけてくれるようになりました。質問が多ければ多いほど、私は良い仕事ができるのでお互いにとって得なわけです。

どんな質問もできる相手…確かに身内だとついつい喧嘩になってしまうことは少なくありません。学校も質問できる環境はあるかもしれませんが、質問がしずらい、または質問をしたくない理由はいくらでも見つかってしまいます。塾ですら集団塾だとやはり質問がしずらい、友達もちょっと違う…そんなのも知らないの?と馬鹿にされたくない。そんなこと知るかよ。とムードを壊したくない。真面目かよ。と笑われたくない。

質問をする相手って意外にいないんですよね。質問ができる環境が見当たらないと、どうなるか。質問をしなくなってしまいます。疑問を抱いても、どうせわからないや、どうでもいいや、といった心理が働いてしまう。さらにこの状態が悪化すると疑問すら抱かなくなってしまう。だから、「わからない」「答えは?」と鸚鵡返し。できないと「つまらない」とすねる。

こうなっては、勉強なんて面白いわけがないのです。文字通りやらないほうがマシなわけです。好き嫌いは本人の自由ですが、面白いと思うか思わないかは脳みそが決めることです。面白いと思った経験をしなければならないのです。面白いと思えたら、いくら我慢しても面白いと感じてしまうんです。好き嫌いと面白い面白くないは別物なわけです。

勉強が好きで面白いと思う人は、激レアです。滅多にお目にかかれない。勉強が好きだけど面白くないと思う人は…勉強以外の面白いことを探しましょう。時間を無駄にしている可能性大です。勉強が嫌いだし面白くない。圧倒的に多いのがこう感じているお子様達。これは、親、兄弟、学校の教師、環境いろいろな要因があるかと思いますが、一言で片づけるともったいない。

まず目指していただきたいのが、勉強は嫌いだけど、面白いと思える人間です。

疑問を抱き、質問が浮かび、あれこれといろいろと考え、答えに近づく。これが面白いと思える人間になれば、無限の可能性に秘めた人間になれるわけです。勉強に限ったことではなく、疑問を抱いたときにお子様がそれをどのように解消していくか、これは後の人生に本当に大きな影響を与える重要なことです。勉強はこの一連のプロセスを簡単に練習できる作業の一つでしかないのです。おそらくですが、学力も然り思考力というものは質問をすることで相当に鍛えられます。数学は非常にわかりやすくこのトレーニングができる科目です。

解法を見つけるときに、
「なぜ?」
「もし~だったら?」
「だとしたらどうしたらよいか?何が必要か?」
の連続で思考を巡らせていきます。勉強、私生活、趣味、そしてビジネスまでもありとあらゆる場面で衝突する困難や課題に対して対峙することのできる非常に重要なスキルとなります。

インターネットのお陰で確かに情報は手に入りやすくなり調べることも容易になりました。質問する相手はGoogleで事が足りることも多々あります。ですが、特に幼少期~成長期にかけて質問をするという習慣を身につけなければ、Googleで片付く質問しかできない大人になってしまいます。何事にも疑問と共感を見つけ質問へと発展させることができるようになれば、最高に素晴らしい何かがその先にあるかもしれません。

人間の最大で最高の武器。質問をすること。