TCK Workshop通信 Vol.8

2016年10月2日 伊藤 真衣子
大学入試, AO入試, 公募, 受験

こんにちは。TCKWorkshopの伊藤です。10月になり、日本ではAO入試、公募制推薦といった形での大学入試の出願が本格化してきました。

先日、一緒にAO入試に向けて書類や小論文の準備をしてきた生徒さんから、一次試験に通ったと嬉しい報告があり、授業中に二人でキャーキャーと大喜びでした。まだまだこれから二次試験や他の出願もありますが、とても良い形で目標に向かって前進し続けている姿は頼もしいです。

推薦系の入試は、学力試験のみの入試とは別の大変さがあります。公開されている情報が非常に少なく、考えられる対策も漠然としているからです。

高校生が一人でできることとして皆さんがパッと思いつくのは、オープンキャンパスに行く、大学の資料を集める、受験する学部に関連する本を読む、英検等の資格を取得する、学校の成績を少しでも上げる、課外活動で成果を出すくらいでしょうか。とはいえ、ここに挙げた全てをやって、「さぁ提出書類に取り組んでみよう」と思ってもそう簡単に書けるものではありません。

2000字程度のエッセイやレポート、さらに加えて志望理由書、大学によってはパーソナルヒストリーや学習計画書まで求められます。これらには正解はありません(厳密には、ある程度の正解ラインはあります)。また、書類を読んで判断なさるのは大学の先生方です。そのため、普段高校の課題として提出を求められるような作文やレポートレベルの文章では、合格は危うくなります。

エッセイの対策授業では、志望校の関連分野の教授の論文、著書なども徹底的に調べます。また、論じたいテーマや大学で勉強したい分野については、時には実際の大学生以上に、説得的に語れるようになるところまでを目指します。

推薦入試にせよ、一般入試にせよ、大学受験の指導をする際、私は他の授業と明確に切り分けて、目指していることがあります。

受験生本人に、自分の意志で、この受験期の勉強によって人生が変わったと思えるくらいの努力をしてもらうこと。

頑張る理由は何でもかまいません。私自身も、原動力はいつもネガティブすぎて自分でも嫌になるくらいでした。それでも、あの時の死に物狂いの努力と学んだ考え方はその後ずっと自分を支えてくれていると感じています。

無味乾燥でテクニカルで面白くないと言われている日本の大学入試。ただ、そこで得られる学びは、サポートしてくれる先生と自分次第で、その後の人生に絶大な影響力を持ちます。

ちょっと前は、「何をやればいいのか分からない」「特にやりたいこともない」なんて言っていた生徒さんたちが、質問を大量にリストアップしてきたり、自主的に1日3本も小論文を書いてきたり、
「先生が選んでくれた分厚い本1日で読んだ!めちゃくちゃ勉強になりました!」
と言ってくれたり、前向きで意欲的に努力するようになった姿はとても素敵で、いつもエネルギーをもらっています。

全員が満足できる結果を出し、受験勉強を糧にしていけるように、引っぱっていける授業をしなければと日々感じています。