はじめに:SATとは

SAT(Scholastic Assessment Test)は、アメリカの大学入試で広く利用される標準化試験です。College Boardによって運営されており、アメリカ国内の大学を志望する高校生だけでなく、世界中の学生が受験しています。
SATの目的は、大学進学希望者の学力を測定し、公平な評価基準を提供することです。特に、帰国子女や海外大学進学を目指す学生にとって、SATは英語圏の大学へ入学するための重要な試験の一つとなります。また、英語圏の大学だけでなく、日本国内でもSATのスコアを利用して出願に必要なものがエッセイとSATのスコアだけで受けられる大学も増えてきています。
SATの試験構成(デジタルSATの変更点)
2023年より、SATは従来の紙ベース試験から完全にデジタル化されました。この変更により、試験形式や時間配分に大きな変更があり、受験生にとってより柔軟な試験環境が提供されるようになりました。

どちらの試験形態を経験した身から感じたことは、デジタル化したことでものすごくテスト中の集中力も長持ちし、Englishのところの読解問題のパッセージが格段に短くなったことです。それによって、テスト中のモチベーションも保つことができていました。
新しい試験構成
デジタルSATは「Reading & Writing」と「Math」の2つのセクションで構成されています。
Reading & Writing セクション
読解と文法の問題が統合され、短めのパッセージに対する1問形式の設問。
文法、語彙、論理的思考を問う問題が出題。
Math セクション
代数、関数、データ分析、幾何などを含む数学問題。
全ての問題で電卓の使用が可能。
より実践的な数学的思考を問う問題が増加。
デジタル化により、受験生は各自のデバイス(もしくは試験会場で提供されるデバイス)を使用して試験を受けることができ、従来の紙試験よりも柔軟な環境で受験することが可能になりました。
デジタルSATの主な変更点
- 試験時間の短縮:従来の3時間から約2時間に短縮。
- アダプティブ形式の導入:各セクションが2つのモジュールに分かれ、最初のモジュールの正答率に応じて次のモジュールの問題難易度が変動。
- 問題数の減少:出題数が少なくなり、1問あたりの時間が増加。
- 電卓の使用:Mathセクション全体で電卓の使用が可能になった。
- Desmosの使用:Mathセクション全体でDesmos Graphing Calculatorが使用可能になったことにより、従来より解きやすくなった問題が増加。
SATのスコアと評価基準
SATのスコアは、各セクションで800点満点、合計1600点満点で評価されます。
セクション | スコア範囲 |
Reading & Writing | 200-800点 |
Math | 200-800点 |
合計 | 400-1600点 |
また、スコアは単なる合計点だけでなく、各セクションごとの得点や問題ごとの正答率も分析されます。
大学によって求められるスコアは異なりますが、アイビーリーグをはじめとするトップ大学では1400点以上が目安となります。帰国子女か否か問わず、日本人の受験者の全体的な特徴としてMathセクションは簡単に高得点を取得している人が多い印象があり、英語で少し躓く人が多い傾向があると観察します。
SATのスコアは一般的に以下のように評価されます。
1400点以上:最上位レベル。トップ大学に出願可能。
1200〜1390点:上位レベル。多くの名門大学に出願可能。
1000〜1190点:中堅レベル。州立大学や一般的な私立大学に適したスコア。
1000点未満:要改善。英語や数学の基礎力を強化する必要あり。
大学進学におけるSATの活用場面

帰国子女にとって、SATは国内外の大学進学を左右する重要な試験です。
海外大学の場合
海外大学進学の必須条件
アメリカの大学をはじめ、SATのスコアを入学基準に採用している大学は多く、特にトップスクールでは高スコアが求められます。
英語力の証明
帰国子女の中には、英語が得意であっても、アカデミックな英語力を証明する方法が限られています。SATのスコアは、英語力の証明としても有効です。
奨学金の獲得
高スコアを取得することで、奨学金の対象となる場合があります。特にアメリカの大学では、学業成績優秀者向けの奨学金が豊富に用意されており、SATスコアがその選考基準の一つになります。
日本国内大学の場合
SATは、海外大学だけでなく、日本国内の大学入試においても重要な役割を果たします。
日本の帰国生入試での活用
早稲田大学、慶應義塾大学、ICU(国際基督教大学)などの大学では、帰国生入試でSATスコアを提出できるケースがあります。
一般入試に比べて受験者数が少なく、SATのスコアと英語エッセイ、面接で評価されるため、帰国子女には有利な入試方式といえます。
推薦入試やAO入試での活用
日本国内の大学でも、AO入試や推薦入試でSATのスコアを活用するケースが増えています。
特に英語力をアピールしたい場合、SATの高スコアは強力な武器になります。
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私自身もTCK WorkshopにSAT対策を見てもらいました。宿題として問題を解き、授業内で先生に分からない問題の解説、それから次回同じタイプの問題を間違えないようにするためにはどうするかを考えていくことでどういった種類の問題を間違える傾向にあるかなどと、客観的に自分の状況を整理してくださるため、ものすごく勉強効率が上がり、一回一回の解く問題が全てスコアアップにつながっている授業をしてくださったおかげで1300点台から1450点まで伸ばすことができました。
帰国子女としての強みを最大限に活かし、志望大学への合格を目指しましょう!