はじめに――西大和学園高校について

西大和学園高校昭和61年からある関西の名門高校です。開校以来、国際性を強く意識した教育を進めており、現在は文科省指定のスーパーグローバルハイスクールとして更なる発展を続けています。

もちろん、帰国生向けの入試も用意されており、国際教育も充実している学校です。

東京大学や京都大学などの国立大学への進学実績も高くグローバル研修プログラム模擬国連などの活動にも力を入れています。入学後のお子さんの成長が大いに期待できる学校と言えるでしょう。

コロナ禍でインターネットの説明会や出願、入試などが多くなる中、帰国生入試に向けての学習準備や、環境面で心配なことも多いかと思います。

今回は、西大和学園高校

  1. 学習生活
  2. 大学進学実績
  3. 入試情報

についてまとめて紹介していきます!

西大和学園高校の学習生活

それでは早速、西大和学園高校学習生活をみていきましょう。

西大和学園高校は、スーパーグローバルハイスクールだけでなく、「スーパーサイエンスハイスクール」として、先進的な理数教育、最先端のテクノロジーなどを導入し、生徒の知識欲を刺激しています。

また、世界のどこにいても活躍できるようなグローバルリーダーの育成のため、
「アクションイノベーションプログラム」という制度も導入しています。

ここでは西大和学園高校の学習生活におけるこれらの特殊なプログラムなどについて紹介します。

スーパーサイエンスハイスクール

西大和学園高校スーパーサイエンスハイスクール(以下SSH)「将来の国際的な科学技術人材を育成する」ことを目的とし、自分の興味のある分野に研究テーマを設定して、調べ、検証し、まとめて発表する、という経験を大切にしています。

中高一貫だからできる取り組みとして、中学校からSSJ(スーパーサイエンスジュニア)というプログラムを設定し、ウミガメの産卵観察化石採集実在企業へのインターン卒業研究などの課題に取り組みます。

高等学校では

  • 【自由研究コース】
  • 【企業研究コース】

の2つに分かれ、奈良先端科学技術大学院大学京都大学での研究室体験(ラボステイ)を行います。

高校3年になれば、理系・文系問わず、サイエンスナビという学習支援のもと、卒業生から大学受験のアドバイスを受け、大学での勉強のイメージを明確なものにしていきます。

アクションイノベーションプログラム

西大和学園高校の実施している、アクションイノベーションプログラムは、文部科学省指定のスーパーグローバルハイスクールをさらに発展させたプログラムです。2019年度からスタートした新しいプログラムで、イノベーション創発人材の育成を目的としています。

世界で活躍できるグローバルなビジネスリーダーを目指し、

  1. 海外探求プログラム
  2. SDGsアジェンダの確認
  3. 特別講習

などを通してビジネス業界の最先端を知ります。

中高一貫の6年間を通して、

  1. 異文化への理解
  2. 論理的思考力(クリティカルシンキング)
  3. 情報収集
  4. 課題発見力

を身につけ、高校3年までには交渉力コミュニケーション力情報活用力などの習得を目標としています。SSH同様、こちらのプログラムも、単なる机上の勉強には留まらず、大学進学以降も重要となってくる実践的な技能を身に着けることができる内容となっています。

このような高い目標を達成すべく、西大和学園高校ではさまざまな業界の第一線で活躍している方を招いてAIセミナーやトップランナー講義を開催し、生徒にいろんな業界の可能性を紹介します。

プラスアルファの学習支援としては、

  • 模擬国連などの活動の提供
  • 有名海外大学の生徒とのディベートキャンプ
  • 世界各国の高校に3か月の留学

など、多くの海外交流の機会が設けられています。

課外活動

体育系・文化系ともにクラブは充実しており、勉学以外の活動を通して人間力を磨いていくことを目標としています。

模擬国連も課外活動の一部として動いており、全日本高校模擬国連大会には7年連続の出場を果たしています。日本代表として世界大会に進んだ経験もあり、例年優秀な成績をおさめています。

たくさんの貴重な体験をする機会が用意されていますので、勉強だけでなく、様々な面での成長が期待できそうですね!

英語教育

西大和学園高校の教育は、「世界を舞台に活躍するリーダーになる」を一番の目標に掲げています。

その目標に合わせ、英語教育においては、言語としての英語力だけではなく、世界で今なにが起きているのかをきちんと把握しておく国際感覚を養うという点も非常に重視しています。

  • 東京大学・一橋大学・京都大学
  • マイクロソフト・アメリカンエクスプレスなどの協力企業
  • 大阪ユネスコ協会やJICAなどの国際機関

とも連携をして、より実践的で重みのある学習体験を提供しています。

中学3年では全員参加のアメリカグローバル研修プログラムがあり、12日間のホームステイや現地校における交流を経て、慣れ親しんだものとは異なる文化を体験します。

高校1年では、海外探求プログラムとして、インド、ベトナム・カンボジア、シンガポール・マレーシア3コースのうち1コースを選び、全員参加の学校交流会を行います。

他にも、中学三年生の希望者には一年間・三か月間のアメリカ長期留学の選択肢もあり、充実した国際交流の経験が可能です。

国際社会の一員としての意識を育み、広い視野を身につけることができるプログラムは、帰国生にとって、もう一度改めて多様な文化に対する理解を深められる、いい機会になるのではないでしょうか?

西大和学園高校の学校生活
  • スーパーサイエンスハイスクールとして、大学や大学院の研究室でラボステイができる!
  • アクションイノベーションプログラムでは、様々な業界の第一線で活躍する人たちの話を聞き、ビジネス業界の最先端について学ぶことが可能!
  • 模擬国連では世界大会にまで進んだことも!
  • 単なる言語力ではなく、国際社会の一員として活躍できる視野と英語力を養う英語教育
  • 長期・短期の留学プログラムも充実

西大和学園高校の大学進学実績

西大和学園高校大学進学実績を確認しましょう。

西大和学園高校では毎年多くの東京大学、京都大学やその他国公立大学医学部医学科の合格者を輩出しています。

2024年度も、東京大学は71名(内現役53名)、京都大学は29名(内現役17名)の合格が報告されています。

以下は過去の主な合格学校です。(現役合格)

  • 東京大学
  • 京都大学
  • 大阪大学
  • 神戸大学
  • 慶応義塾大学
  • 早稲田大学
  • 同志社大学
  • 立命館大学

西大和学園高校を各界で活躍している卒業生を呼び、職業・研究ガイダンスの講演会やセミナーをキャンパスで開いています。卒業後も密接な繋がりを保ち、先輩方から様々な経験談を聞くことができるのは心強いですね!

西大和学園高校の入試情報(2022年)

西大和学園高校入試情報です。

スーパーグローバルハイスクールとして、世界で活躍できるリーダーを育てる西大和学園高校ですが、この学校に、帰国生として入学したい場合はどのような入試の選択肢があるのでしょうか?

入試の種類は3種類あります。

  • 【5科試験】
  • 【帰国生入試】
  • 【英語重視型】

募集定員は、一般・帰国生・英語重視型入試の募集定員を合わせて約120名となっています。ここでは特に、帰国生入試および英語重視型入試について、それぞれ出願資格や試験構成などについて見ていきたいと思います。

帰国生入試

帰国生入試の出願資格は以下の条件です。
(2022\年度の募集要項を参考にしています)

  • 2022年3月に中学校卒業見込み又は2021年3月に中学校を卒業した者。(一般・英語重視共通)
  • 保護者の海外在留に伴って、外国で教育を受け、海外在留期間が1年以上帰国後4年以内の者。

出願はインターネット出願のみとなっています。

帰国生入試の場合、学校指定の「海外在留証明書」の提出が必要です。ホームページよりダウンロード・出力・記入した上、出願〆切日必着で学校に郵送します。

試験科目は以下の通りです。

試験科目

試験科目国語(60分・100点)
数学(60分・100点)
英語(60分・100点)
面接(日本語)

英語重視型

出願資格の資格等は一般の入試と変わりません。英語重視型の試験には英語重視型入試Aと英語重視型入試Bの2種類があります。

試験科目

英語重視型入試A
試験科目国語・数学(各60分・各50点)
英語(筆記:40分・100点)
英語(エッセイ:20分・60点)
面接(英語・40点)
英語重視型入試B
試験科目国語・数学(各60分・各100点)
面接(日本語)

英語重視型入試B受験者英検準1級以上に相当する外国語検定試験結果証明書などのコピーを提出し、国語・数学の合計得点に、英検取得級により得点を加算します。英検準1級で40点、英検1級で50点の加算になるので、英語重視型入試Bを受験する際は、出来るだけ高い級の英検を所持しておけるように準備しましょう。

英語経験が一般の生徒より豊富にある帰国生からしてみれば、入試の選択肢が多いというのは大きな利点です。

しかし、どの入試形式を選んでも、日本語での国語と数学の筆記試験は避けては通れませんし、英語重視型入試のBを選ぶなら英検準1級以上の資格が求められています。実際には、英検1級程度の英語力が求められている、と思った方が確実かもしれませんね。

海外のカリキュラムで勉強してきたお子さんにとって、日本の国語や受験数学を理解するのは難しいかもしれません。

TCK Workshopであれば、日本と海外、両方のカリキュラムに精通し、高校受験科目の指導経験も豊富な講師がたくさんいます。英語の資格対策も、もちろんしっかり取ることが可能です。

西大和学園高校の受験を検討されているのであれば、ぜひ下記の無料相談フォームから、まずはお気軽にご相談ください。

西大和学園高校のまとめ

西大和学園高校はいかがでしたか?

西大和学園高校は、スーパーグローバルハイスクール、スーパーサイエンスハイスクールとして、グローバルな人材を育てる学校の第一線で活躍している学校です。

充実した留学プログラムや、模擬国連などの活動を通して国際感覚を養い、国際社会に「生きる」人として、大きく成長することができる環境となっています。

しかし、せっかくある留学制度や、模擬国連などのディベートの機会を入学後に有効に使いたいのなら、学校での英語教育だけでは物足りません。豊富にあるこれらの選択肢も、授業に追いつくだけで精いっぱい、でしたらそのチャンスをフルに活用できるとは限りませんね。

入学後も見据えて学習ができるように、入学前からしっかりと準備を進めて行くのがおすすめです!